住みやすい地域であるために

掲載日:2019.03.25

住みやすい地域であるために

沼田 常好会長は、千歳市町内会連合会の会長を務めて9年目。
札幌生まれですが、20代から千歳に住み、もう40年以上を過ごしています。

安全で快適な地域であるために、町内会の役割

― 町内会とはいつから関わっているのですか?
「31歳のときに起業し、妻と共働きになったのですが、忙しくて子ども達の生活すべてをフォローすることが難しくなってしまいました。
町内会は“地域で子どもを育てる”というイメージが強く、子ども達がより安全に暮らしていける手助けをしてもらえれば・・という気持ちで住吉北町内会に入会したのが始まりでした。実際に、自分では分からないこと、子どもが話さないような情報も地域の方から入ってきて、非常に良かったと今も思います。」

― 町内会ではどんな活動をしてきたのでしょうか?
「入会して何年か経ってからは、仕事も落ち着いてきて、青年部や青少年部の委員などを務めました。
自分が町内会に助けられたという気持ちも大きかったので、安心して暮らせる地域づくりを目指し活動してきました。
46歳の時に初めて町内会長になり、その後も活動を続け、気づけば連合会の会長を9年も務めることになりました。」

北海道で1番若い街“千歳”における町内会の課題

― 今、町内会ではどのようなことが課題になっているのでしょうか?
「若い人がなかなか町内会の活動に参加してくれない、町内会に入会してくれない、やはりこれが1番の課題でしょう。
千歳は道内で1番若い街と言われ、若い世代が多く住む街ですが、近所づきあいなどがなく、いわゆる都会の暮らしのスタイルになってしまっていると思います。誰が隣の家に暮らしているか分からない・・なんてことも多くなってしまっているのが現状でしょう。」

これからの町内会と千歳

― これからの町内会はどうあるべきだと考えていますか?
「千歳は元々、町内会の活動が盛んな街でした。しかし、時代の流れと共に色々な考え方を持つ人が増え、昔のように町内会を運営するのは難しい面もあります。だからこそ、若い人たちにたくさん関わってもらい、時代に合った町内会の在り方を考えていって欲しいです。
すべての人が100%満足するなんて、様々な人が集まる町内会では難しいと思います。コミュニケーションをしっかり取って、皆が70%は満足するくらいを目指すのがちょうど良いのではないかと思います。
また、コミュニケーションは防犯・防災面でも非常に大切です。昨年の大地震のような災害が起きたとき、町内会が中心となって対策が行えるような仕組みづくりもより強化していければと考えています。」


ご自身がそうであったように、町内会に関わるキッカケは「子ども」が大きいと語る会長。これからの千歳を担っていく子どもたちを地域で育てていくという考え方は、今後も重要だとお話されていました。
一方で、元気に活動する年配の方々の活動にも目を向けて欲しいとのことです。
今後このWebサイトでは、町内会に関わる様々な人を、広く取り上げていく予定です。